『ルドルフとイッパイアッテナ』 100年後の親御さんに薦める児童文学や絵本 No.006

100年後の親御さんに児童文学や絵本を紹介致します、という設定のブログ

No.006『ルドルフとイッパイアッテナ

1986 or 1987年 日本

ルドルフとイッパイアッテナ

[FOR A.D.2112 未来の親御さんに向けたレビュー]

人生には選択が一杯ある。悲しい行き違いもあれば、誰かの為に身を犠牲にする選択もある。そんなことを学ばされた児童文学の傑作のシリーズが『ルドルフとイッパイアッテナ』 である。
ひょんとしたことから、飼い家から遠く離れた東京に来てしまったネコ、ルドルフ。彼が東京で、別のネコと出会い、成長し、人生の選択をするようになる。東京で出会うネコ”イッパイアッテナ”の設定も面白い。
 
さらに強烈なのは二作目の『ルドルフ ともだちひとりだち』である。この続編の話までは、子供に与えてほしい。ある意味辛い話なので子供自身では読まないかもしれない。読み聞かせで良いのではないだろうか。このお話の終わりこそ、ルドルフシリーズのハイライト。遂に飼い主の元に戻ったルドルフが見たものは…!?というもので、当時の筆者に強い印象を与えた。これが、人生なのだと。

ルドルフ ともだち ひとりだち (児童文学創作シリーズ)

ルドルフといくねこ くるねこ (児童文学創作シリーズ)

 

絵本を忠実に再現したテレビアニメにもなった名作だ。このアニメも二作目の最後の場面も描いてくれている。
100年後の親御さんも、気に入ったら、お子さんに与えたし。

[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]

FOR A.D.2,012 : ★★★

FOR A.D.2,112 : ★★★

対象年齢は、小学校低学年くらいかなあ。

 

ルドルフとイッパイアッテナ

ルドルフとイッパイアッテナ

 

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written by kiyasu   2015/2/14 第一稿
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