『エルマーのぼうけん』 100年後の親御さんに薦める児童文学や絵本 No.001

100年後の親御さんに児童文学や絵本を紹介致します、という設定のブログ

No.001『エルマーのぼうけん

1951 アメリカ

エルマーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ) 

[FOR A.D.2112 未来の親御さんに向けたレビュー]

少年が、幾多の困難を乗り越え、どうぶつ島に捕らえられた"りゅう"を助ける。
知恵と勇気と、やさしさ。特に"知恵"がポイントとなる。
チューインガムや輪ゴムなど、用意した道具が、いかに冒険に役立つか…何人もの子供達が、ワクワクした。
筆者が子供の頃、親から翌日に続きを読み聞かせしてもらうのを待ちきれず、自力で、続きを読もうとしたのを思い出す。どんなアメリカ文学よりも影響を受けたと言えよう。
 
続編は2冊で『エルマーとりゅう』と『エルマーと16ぴきのりゅう』。
子供時代の筆者が好きだったのは、1作目と3作目。
2作目の『エルマーとりゅう』は、ちょっと地味に感じてしまったのだ。だが、この2作目とて何度も読んだ。カナリヤ島のカナリヤ達の、「しりたがり病」を解決するお話。
 

エルマーとりゅう (世界傑作童話シリーズ)

3作目の 『エルマーと16ぴきのりゅう』は、エルマーが助ける対象が、大勢のりゅうの家族になる。こちらの作品も、華やかで、何度も読んでもらったり、読んだ作品だ。

エルマーと16ぴきのりゅう (世界傑作童話シリーズ)

 
『たのしいムーミン一家』など、地図が登場する児童文学は、名作として記憶に残っていることが多い。本シリーズの地図も当てはまる。特に、一作目の、どうぶつ島とみかん島の、細かい地図は、児童文学の中でも傑作。子供の想像力を引き立てる地図である。
 
ちなみにこの作品群は親子で作られている。物語は、子供が担当。画は母親が担当。子供に本を読み聞かせた後、そんなエピソードを、子供に話されても良いかもしれない。

Three Tales of My Father's Dragon

100年後の親御さんも、気に入ったら、お子さんに与えたし。

[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]

FOR A.D.2,012 : ★★★

FOR A.D.2,112 : ★★★

対象年齢は、幼稚園生くらいかなあ。

エルマーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)

エルマーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)

  • 作者: ルース・スタイルス・ガネット,ルース・クリスマン・ガネット,わたなべしげお,子どもの本研究会
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1963/07/15
  • メディア: ハードカバー
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written by kiyasu   2015/2/7 第一稿
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