『やかまし村の子どもたち』 100年後の親御さんに薦める児童文学や絵本 No.004
100年後の親御さんに児童文学や絵本を紹介致します、という設定のブログ
No.004『やかまし村の子どもたち』
1947 スウェーデン
[FOR A.D.2112 未来の親御さんに向けたレビュー]
そこには3軒しか家が無い。
だが、とてもやかましいので 「やかまし村」と言われる。
その3軒は、それぞれ子供がいる一家が住んでいる。本作は、その子供達の視点(さらに言えば、真ん中の家に住んでいる女の子の視点)で描かれた、ほほえましい物語だ。
筆者にとっての、No,1 スウェーデン作品と言えば、これだ。
こういう遊びをしたい!という子供ながらのあこがれも、そこにあった。
一作目の『やかまし村の子どもたち』をここでは紹介するが、続編の2冊も何の遜色も変わらず楽しい。
誕生日を祝うエピソードでの、おじいさんの年齢は、筆者の時代の感覚からすると「若い!」と思ってしまうが、そういう時代感覚を感じる上でも良かった。
また、映画も製作されており、この作品の異常な完成度に驚く。
原作をここまで違和感無く再現できる作品は中々無い。 勿論、映画よりまずは原作を楽しんでもらいたいところであるが。
▼映画
筆者は、少なくともこの作品くらい迄は、読み聞かせしても良いのではないか、と思っている。読み聞かせは幼稚園生の頃迄という家も、筆者の時代では多いように感じるが、こういう作品の面白さを知るきかっけの入り口を用意して、自分で読む力を推進した方が良いのではないかと考えるからだ。決して、甘やかしというわけではなく…。
100年後の親御さんも、気に入ったら、お子さんに与えたし。
[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]
FOR A.D.2,012 : ★★★★★
FOR A.D.2,112 : ★★★★
対象年齢は、小学2年生くらいかなあ。
- 作者: アストリッド・リンドグレーン,イロン・ヴィークランド,大塚勇三
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/06/16
- メディア: 文庫
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written by kiyasu 2015/2/9 第一稿
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