『やかまし村の子どもたち』 100年後の親御さんに薦める児童文学や絵本 No.004

100年後の親御さんに児童文学や絵本を紹介致します、という設定のブログ

No.004『やかまし村の子どもたち

1947 スウェーデン

やかまし村の子どもたち (岩波少年文庫(128))

[FOR A.D.2112 未来の親御さんに向けたレビュー]

そこには3軒しか家が無い。
だが、とてもやかましいので 「やかまし村」と言われる。
その3軒は、それぞれ子供がいる一家が住んでいる。本作は、その子供達の視点(さらに言えば、真ん中の家に住んでいる女の子の視点)で描かれた、ほほえましい物語だ。
 
筆者にとっての、No,1 スウェーデン作品と言えば、これだ
アストリッド・リンドグレーンさんによる作品。彼女の作品は、他にも『長くつ下のピッピ』『ロッタちゃん』など、有名作が沢山ある。が、最も筆者に親近感を与えたのが本作である。
こういう遊びをしたい!という子供ながらのあこがれも、そこにあった。
 
一作目の『やかまし村の子どもたち』をここでは紹介するが、続編の2冊も何の遜色も変わらず楽しい。
誕生日を祝うエピソードでの、おじいさんの年齢は、筆者の時代の感覚からすると「若い!」と思ってしまうが、そういう時代感覚を感じる上でも良かった。

やかまし村の春・夏・秋・冬 (岩波少年文庫)やかまし村はいつもにぎやか (リンドグレーン作品集 (6))

 

また、映画も製作されており、この作品の異常な完成度に驚く。

原作をここまで違和感無く再現できる作品は中々無い。 勿論、映画よりまずは原作を楽しんでもらいたいところであるが。

 

▼映画

やかまし村の子どもたち [DVD]

 

筆者は、少なくともこの作品くらい迄は、読み聞かせしても良いのではないか、と思っている。読み聞かせは幼稚園生の頃迄という家も、筆者の時代では多いように感じるが、こういう作品の面白さを知るきかっけの入り口を用意して、自分で読む力を推進した方が良いのではないかと考えるからだ。決して、甘やかしというわけではなく…。

100年後の親御さんも、気に入ったら、お子さんに与えたし。

[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]

FOR A.D.2,012 : ★★★

FOR A.D.2,112 : ★★★

対象年齢は、小学2年生くらいかなあ。

 

やかまし村の子どもたち (岩波少年文庫(128))

やかまし村の子どもたち (岩波少年文庫(128))

 

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written by kiyasu   2015/2/9 第一稿
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